■セロームって何? |
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原産地はブラジルの常緑多年草です。
学名はPhilodendron bipinnatifidum
(=P.selloum)で、和名はヒトデカズラ。花言葉もあるみたいで『用心深い人』と
いう意味深な雰囲気で気に入ってます。
葉は大きく深く切れ込んでいて、それを支える長い葉茎、幹にあたる芋部、芋部
から生える支持根(気根)と、どれも独特な雰囲気です。
花は一般的なサトイモ科の花と同じで、ウマカ棒のような変わった形の花が咲き
ますが、めったに咲きません。今のところ、開花させた経験がないので、開花し
た際にはご紹介させて頂きます。
他では取り上げられてないんですが、セロームという名前で流通しているのは二
種類存在していて、ここでは芋部に硬い棘が付いてる『棘付き』と『棘無し』と
で分類していて、自分が好んで栽培しているのは棘無しです。
左の画像、比較にならない構図ですが、手前が棘無しで奥が棘付きなんですが、
一見だと同じようにも見えますが、葉や芋部の雰囲気が違っています。
好みの環境もやや違い、棘無しに対して棘有りは、やや乾燥な状態を好むような
気がします。
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■育て方は? |
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日当りの良い環境なら年中生育可能です。この種の植物には珍しく、夏の直射日
光にも負けませんので、冬季以外は屋外でも栽培することが可能です。我が家の
年間の栽培サイクルは、春から秋の連休までは屋外で管理、それ以外は仕事場に
取り込んで維持という形にしています。
非常にタフな植物なんですが、冬の乾燥した風には弱く、屋外で15度前後の環
境になると落葉してしまいます。土の保湿状態がよければ、初夏頃から新葉を開
き復活してくれます。
室内では5度前後までは問題はありませんが、あくまでも現状維持ということな
ので、冬季中の生長はあまり見込めません。
さすがはジャングル種、高温多湿の状態になると生長の勢いが活発になり、25
〜30度あたりが爆発的に生長します。現地では7〜8メートル級もざらだそう
です。
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■食べれますか? |
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有毒植物リストに堂々と載っています。知人が棘付きの葉茎を食して、しばらく
すると体調不良を訴えました。
某サイトによると、葉の先から出てくる水滴も有毒だそうで、死ぬことはないが
下痢になり易いそうです。
そんな話も知らない頃に、興味からその水を口にしてみましたが、幸運にも何事
も無く過ごせれました。またセロームを食されて貴重な体験をお持ちの方がいた
らお聞かせ下さい。
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