[Teracotta]

■鉢の種類






鉢は、育てる植物の雰囲気を左右するのは勿論ですが、チョイスする鉢の材質によっては潅水の頻度等、植物のコンディショ ンにも影響してくるので、多少考えてみる必要があります。

樹脂製、陶製、金属製や木製、その他諸々、各材質によって特性が違い、栽培用途によって使い分けられています。

大きくは、発芽から育苗に使用する仕立て用鉢、観賞用に使用される化粧鉢とに分かれます。その他に、果樹鉢やプランター もあります。

●樹脂製鉢・陶製鉢

樹脂製鉢は軽さと加工の容易さがメリットで、機能やデザインの面から様々なタイプがあります。材質は水や空気を通さない ので、保水性が高い反面、通気性が悪く、高温が続く環境では鉢内が蒸れ続けて根を腐らせる原因になるので、設置場所や潅 水のタイミングには注意する必要があります。

陶鉢はデザイン的に凝ったタイプが多く、上で説明した化粧鉢がこれになります。樹脂鉢よりも質感重視といったところでし ょう。表面に釉が効いていることから、樹脂鉢と同様に通気性は見込めません。


●素焼き鉢

釉を用いずに焼いた鉢のことで、見た目では判りませんが、非常に小さな空洞で覆われているので、通気性や浸透性は抜群で す。

厳密には三タイプがあり、低温で焼いた『素焼き鉢』と高温で焼いた『駄温鉢・朱温鉢』とがあります。高温で焼くほど密度 が高くなり、きめの細かさや強度が高くなります。言いかえると、低温で焼いた鉢ほど密度が低く、通気性が高いということ になります。

見た目としてはベージュっぽい色のタイプが素焼きの鉢で、テラコッタと言われるのがこのタイプです。昔からよく見る赤茶 系のタイプが駄温鉢や朱温鉢で、鉢上部の縁に釉が塗っているのが駄温鉢で、何も塗っていないのが朱温鉢です。

セロームや一般の観葉植物には朱温鉢、サボテンや多肉植物の場合は蒸散し易い素焼き鉢を使用するようにしていますが、苗 クラスのサイズだったり、逆に大きいサイズの場合は樹脂製の鉢を使用します。
■セロームに適した鉢







根の勢いが強い植物なので、年に一度は鉢から抜いて根の手入れ、または鉢のサイズアップの必要があります。抜いた根の状 況次第ですが、左の画像のようにパンパンの根塊場合、一〜二回り大きい鉢、根塊なものの、指が楽に入る状態ならそのまま か一回り大きいサイズの鉢。
そして、去年よりも根がスカスカになっている場合は、その環境に適していないことになるので、その原因を調べる必要があ ります。
これはまた別のお話なので、また後ほどご説明致します。

そんな根の強さの秘密は支持根なんですけど、シーズン中に活動が活発になってくると、芋部からニョッキリ生えてきて、鉢 内に入ると鉢底に向かってグイグイ進んでいきます。
左の画像、底を中心に見える白い根が若い支持根で、こんな太いのがグッサグサとだと鉢は直ぐにパンパンになるのもしょう がないです。

倅だと、シーズン時には日に2リットルの潅水が必要で、潅水を怠ると見事にぐったりします。潅水すれば一時間もせずにし ゃきっと戻るのでそう深刻ではありませんが、とにかく見た目が凄く可哀想になります。

なので正直、二回り程度のサイズアップでは根の詰まり方は何も変わらず、サイズアップした分だけ根をきっちりと詰まらせ てきます。かと言って、それ以上の大きなサイズの鉢を使用すると、根の発育の関係上あまりよくありません。手入れとして 毎年1/4ほど削ぎ落しても、生長にはそう影響が無いのが分かったので、サイズアップは二〜三年毎に行っています。

根の手入れは、四〜五月頃に行っていて、水をはったバケツの中に根塊を一時間程度浸けておき、そこそこ軟らかくなったら 揉みほぐす感じで行い、ほぐしきった時には三〜四割減と丁度良い加減です。

支持根の伸び出す角度や方向は気まぐれで、生え始めからとんでもない方向を目指す場合もよくあるので、出来れば上部が少 し広いタイプを選ぶと、鉢から抜く作業は少しは楽になると思います。
これは昔、壷タイプで、鉢を割る5秒前まで追い込まれた経験からです。

【参考】
鉢のサイズで言う『号』というのは、鉢の口径のことで、1号=約30ミリってことになっています。浅鉢や深鉢とか、口径 は同じでも深さは色々あるので、だいたいってことですね。

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