[Teracotta]

■鉢








樹脂製、陶製、金属製や木製(好みじゃないので除外)等、素材もデザインも色々あり鉢も各 材質によってそれぞれの特性が変わってきます。人で例えるなら服になると思います。人は 用途や機能を考えて自分で服を選べることが出来ますが植物には何も言えません。これから 鉢を選ぶ際にはやや植物寄りの気持ちで鉢の材質やサイズを検討しながら選んでみてはいか がでしょう?そう言いながらも結局は好みの形で選ぶことになるのですが、ここでは素材の 特徴や適した鉢のサイズを説明してみます。

●樹脂製鉢・陶製鉢

樹脂製鉢は軽さがメリットで、材質としては空気や水分を一切通しませんので鉢壁から鉢土 内の水分の蒸散は出来ません。水遣りのペースを間違うと根腐れなどの原因を引き起こしま す。お気楽に言えば家を留守にすることが多い方には適してる材質かもしれませんね?更に 鉢のサイズが大きくなるほど土の量も多くなるわけですから鉢土の水加減の判断も難しく、 水遣りのタイミングの見極めも難しくなっていきますので水遣り好きの方は要注意です。同 じく陶器の鉢壁も鉢の表面を釉がきいているので樹脂製鉢と同じで鉢壁からの蒸散はほとん ど出来ませんので要注意。

●素焼き鉢

素焼きの鉢の表面は小さな気孔で覆われてますので通気性が良く根の呼吸の妨げにはなりに くいのでお勧めですが鉢壁からの水分の蒸散が加算されますので鉢土の乾燥速度は樹脂製鉢 よりも早くなりますので水遣りの回数は増えることになります。個人的な好みですが私は夏 場の水遣りした後のひんやり感がたまらなく好きなので素焼きの鉢で水をザブザブ与えなが ら栽培してます。それと鉢を使い込んでいくと風合いが出てきますので、そんな鉢の変化を 観察するのも楽しみの一つにしております。

●使い勝手

鉢の形状によっても多少は影響があります。左中央の画像の鉢はお客さんから頂いたもので とてもお気に入りなんです。ただ上部の口部分が胴体より狭まっているタイプなので根が張 り詰まった状態だと鉢上げの時にはかなり苦労します。出来れば上部が広いタイプの鉢を選 んだほうが後々に苦労しなくて済むと思います。ちなみに日記のベランダの手すりでいじめ られてるセロームはこいつ等だったりします。鉢上げ時の心境はまるで取り出し口の無い貯 金箱を割るか割るまいかと悩むほど手こずらされました。

■鉢のサイズ







鉢を服に例えましたがサイズの違う服を着た時の違和感は誰でも経験されてるとは思いま す。鉢にしても同じことで鉢と株のバランスが悪いとそれが原因になって後々から問題が出 てくる場合もあります。要は鉢のサイズというよりも鉢土の量と根のバランスの話だったり するわけです。生長期だと鉢が小さければ鉢内は直ぐに根でパンパンになって根詰まりの状 態になります。逆に大き過ると鉢土内の水分は残りやすくなります。例えば株の大きさに対 して極端に大きめのサイズの鉢にしてしまうと根が張っていない部分は水分が残り、そのま ま水やりのタイミングを間違え続けると常に鉢土は水分過多気味になって根の成長は鈍くな り根腐れや病気の原因になったりします。なので鉢のサイズを大きくした際には株の成長が 活発になるのを確認出来るまでは水やりを少な目にした方がリスクは少ないと思います。
逆にリハビリという意味合いで根の張りを促進させるために、ある期間だけ小さめの鉢に入 れて根に勢いをつけるということも可能だと思います。

ではどのようなバランスが適しているかと考えると、一般的な鉢替えは一つ上の鉢のサイズ がベストってことになるんですが、セロームの場合は茎から気根が出てくることも忘れては いけません。気根についてはまた後で詳しく説明しますが、よく園芸サイトの質問コーナー で「気根をどう対応していいのか解らない」「間延びした気根を切っても平気ですか?」と いった気根に対する質問を目にすることがあります。回答までは詳しく見てませんが、結論 としては空気中の水分云々よりも単純に根っこなので地中に誘導してあげれば普通に根を張 ってくれます。これ以上激しく成長させたくない方や、見た目の好みで生やしたくない方は 気根が生えている根元から切ってしまっても構いませんが、言うまでもなくセロームにとっ て気根は大事な個性の一つなので仕立てだと思って一つ一つを鉢土内に丁寧に誘導してあげ て下さい。ただし鉢内を根がパンパンになる速度は加速されますので毎年鉢内を確認して下 さい。しかし鉢替えの時に根がビッチビチになった状態を見て思うのですが、土ってどこに 消えちゃうんでしょうね?

気根の伸び出す角度や伸びるスピードは気まぐれです。こちらの希望としては株元近くから 順に行儀良く入ってくれればいいのですが、そんな希望はお構いなしで全く関係ない方向を めがけて飛び出していきそうな気根もいます。場外逃亡防止も含めて少し口が広目の鉢を物 色してる方が安全だと思います。

左の根がむき出しになっている株を鉢替えするとする場合、この状態より外に2センチくら い大きいサイズに交換します。鉢を交換したくない場合は軽くほぐして古そうな根を選んで 2割ほど省いてセットし直します。

ちなみに鉢のサイズで号というのは鉢の口径のことで、その号の数字に30ミリをかけてあ げると鉢の口径が解ります。例えば4号鉢だと4(号鉢)×30_=120_ということにな りますが、口径は同じでも深いものや浅いものもあったりとかなり適当なんですけどね?

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