[Soil]

■土








前の頁で根のことを少し述べましたが植物を育てることで大事なことは根を健康な状態で維 持し続けることだと思います。動物で言えば根は口に相当するもので根で呼吸をしたり養分 や水分を取り込む器官です。根のコンディションを悪化させると株本体のダメージは相当な ものになります。勿論、葉も光合成を行う器官で重要ですが葉が光合成を出来るのも根が養 分や水分を吸い上げてのお話なので健康な根を宿すためにも土には注意しましょう。

では根の立場からすればどんな土が適しているのかと言えば根の呼吸が容易で適当な保水力 があり根の成長に適した粒の密度とこんなところだと思います。ちょっとマニアな言い方だ と三相のバランスがという言い方になります。それと肥もち性と言って、肥料の養分が直ぐ に流れずにゆっくりと溶け出すことも大事だったりします。僕は栄養分の調整が容易な液体 肥料を使用しています。肥もちについては固肥のことについての言葉だと思っていますので ここでは重要視しませんがその代わり、保水力がそれと同じことだと思っています。

三相とは固相(土)、気相(空気)、液相(水)の三つの条件のことで土壌学という立派な 学問の中で使われています。例えがあってるのか疑問ですが軽く想像して頂きたいのです が、例えばお好み焼きの生地を作るとして粉を丁寧に溶かないとだまが出来たり水加減が悪 いと生地が固かったり、ゆるかったりと各材料をバランスよく混ぜ合わさす必要がありま す。良い土も同じで粒の整った土に水と空気がしっかり均等に混ざり合っている土こそ立派 な生地じゃなくて土だったりします。農業で耕すっていうのはこういう三相を均等に混ぜ合 わせることなんでしょうかね?

一般的な植物の三相の理想な条件は土4:水3:空気3の割合だと園芸の偉い人は言ってい ます。これに単品用土といって調味料みたいなものがございまして加工する土の水はけをよ くしたり保水力を高めたりと、それぞれの植物に適した土に加工するのですがそういう作業 は園芸の達人様達のようにブレンドして土を作るのには膨大な知識と経験と時間が伴ってく る業ですのでそう簡単には語れぬものではありません。もし、興味のある方は極めてみても いかがでしょう。

それこそセロームに美味しい果実でも出来るなら真剣に考えますが、僕の場合は花と野菜の 土4、バーミキュライト1、赤玉土5くらいの配合です。通常は腐葉土と赤玉土の組み合わ せになるのですが流通している腐葉土で発酵が未成熟なものをちょくちょく目にすることが あります。なのであまり使用したくありませんので、腐葉土の代わりに花と野菜の土を使用 しています。花と野菜の土と言っても、多少有機肥料が入っているだけで腐葉土とあまり変 わりませんけどね。用土を選ぶ時は、混入されている木屑などの原形が留まっている物は避 け、なるだけ同じ粒子で整っている物をお勧めします。赤玉、花と野菜の土を各20gずつ 買っても¥500くらいでしょう。それこそ20gの量だと持て余す方もいると思いますの で、少し高くなりますが各植物用の土を購入して下さい。
■土の健康


栽培されているセロームの鉢土の様子を見て頂きたいのですが、適当な棒でも何でもいいの で根を傷めない程度で表面の土をいじくってみて下さい。力をかけずに棒が挿せたり手前に 引いてみて溝が掘れるような状態なら大きな問題は無いと思いますが、もしも固かったり軽 く水遣りをしてみて鉢土に水が染み込むと言うよりも鉢土の表面を滑るように淵側の鉢壁と 土の隙間を目がけて水が流れていく様子だったら完全にアウトです。至急鉢土を変えること をお勧めします。

原因も色々あるとは思いますが、言えることは鉢土の疲労によっての土壌の酸化が原因で す。何故に酸化するのかと言いますと鉢土内には様々な微生物が生息しています。その微生 物の活動によって酸化を抑制しているのですが、我々が定期的に追肥することによって微生 物と養分のバランスを崩すとこから始まります。では何故に追肥するとそうなるのかと言い ますと、鉢土の養分は株や微生物に吸収されたり分解されたりと、時間とともにゆるいカー ブで減少していきます。そこを一気に追肥することによって今迄の鉢土内のの微生物と養分 のバランスを変えてしまうことになります。バランスが狂った結果、鉢土内の微生物は逆に 土を酸化させる側になります。酸化が進むと鉢土内のアルミが溶け出し、肥料に含まれるリ ンと科学反応を起し鉢土は固まっていくわけです。予防には石灰やらクンタンなどで酸化を 調整する方法もありますが、結局は鉢土の機能は低下していくので定期的に土を変えてあげ る方が安全だと思います。

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